米株式市場の下落や米長期金利の小幅な低下を背景にドル売り・円買いが強まっている。
また、イスラエルのネタニヤフ首相はイランの核開発の秘密計画に関する資料を保有していることを明らかにするなど地政学的リスクの高まりも意識されているもよう。ただ、米ホワイトハウスは4月30日、貿易摩擦の解消に向けた中国との協議を5月3日から行うことを発表した。市場参加者の間では米中貿易摩擦解消への期待感が広がっており、ドルを下支えしている。

 目先的には日本時間1日夜に発表される4月の米ISM製造業景況指数や1-2日の日程で開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて模様眺めムードが強まっているが、日経平均株価が下げ渋った場合、ドル・円は109円台前半で底堅い動きとなる可能性が高い。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 目先的にはドル高継続か