24日に行われたドイツ連邦議会選挙では、メルケル首相が率いる与党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が第1党になる見通しとなった。ただ、新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)に大躍進を許し、得票率が予想を下回る結果となった。厳しい連立協議に直面するとの見方から、ユーロの売り圧力が強まっている。

 米国防総省は23日、B1爆撃機とF15戦闘機が北朝鮮と韓国の軍事境界線を越えて、北朝鮮の国際空域を飛行したと発表。一方で、北朝鮮の李容浩外相が国連総会での一般討論演説で「米本土全土に我々のロケットが到達することが一層不可避になる」と警告するなど、米朝間の緊張は高まっている。このため、比較的安全資産とされる円買いや米債券を物色する動きは依然根強い。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 政治不安と地政学リスク増大を警戒した取引は継続か