4日の海外市場でドル・円は一時110円27銭まで下落したが、2月の米貿易赤字が予想以上に縮小したことを意識してドル売りは一服した。ただし、市場関係者の間からは「6日-7日に行われる米中首脳会談の行方が気になる」、「7日に米雇用統計の発表も控えておりドルを積極的に買うことは難しい」との声が聞かれた。

 市場関係者の間では、今回の米中首脳会談では主に安全保障や貿易について話し合いが行われるのではないか?と予想されているが、為替については中国が為替操作国に該当するか否かで双方の意見は対立するのではないか?との見方が多いようだ。

 ただ、市場関係者の一部は、「トランプ大統領(米国側)は改善すべき問題点をいくつか提示するものの、中国を為替操作国に認定することはない」と予想しており、ドル高・人民元安の基調は変わらないと考えているようだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 米中首脳会談の行方