12日の日本株市場は反発が見込まれる。11日の米国市場では、税制改革による企業業績への好影響が未だに十分株価に織り込まれていないとの見方から終日堅調推移となった。
主要指数は揃って最高値を更新し、シカゴ日経225先物は大阪比135円高の23785円となる中、これにサヤ寄せする格好から、買い先行の展開になろう。

 また、ファーストリテ<9983>が昨夕発表した決算評価の流れから、ADRでは4%超の上昇となっている。これを引き継ぐ格好となるようだと、日経平均を70-80円程度押し上げてくる要因になるため、前日の下落部分をファーストリテで吸収する格好になりそうである。
インバウンド需要など小売セクターへの波及が意識される。

 その他、原油価格など商品相場の上昇傾向が続いており、資源関連への物色も続きそうである。一方でドル円相場は1ドル111円30銭程度での推移をみせているが、今後本格化する決算を前に円安効果が期待しづらい面もある。自動車などは利益確定の流れに向かう可能性もあるだろう。
(村瀬智一)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 ファーストリテが日経平均を下支え