[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;23342.85;+248.18TOPIX;1747.64;+19.03

[後場の投資戦略]

 米国による対中追加関税の発動が発表され、朝方には日経平均は23000円を挟んだ攻防になるとの見方が多かった。しかし、日経平均は悪材料出尽くし感などから大方の予想に反し23000円水準を大きく上放れする形となった。こうなると売り方による一段の買い戻しや出遅れていた投資家の追随買いを誘いやすいだろう。今週は20日に自民党総裁選の投開票が予定されており、政策期待が高まりやすいとの指摘もある。

 一方で、日経平均は先週13日から連日で200円を超える上昇となっており、短期的な過熱感も徐々に意識されてきそうだ。米中貿易摩擦の激化を深刻に捉える向きは限定的のようだが、交渉が停滞する恐れもあり楽観できる状況にはないだろう。また、今週末にも開催予定の日米通商協議(FFR)で日本に対する米国の圧力も一段と強まる可能性がある。日経平均のリバウンドがどこまで続くかは慎重に見極めたいところだ。
(小林大純)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 買い戻し続くが持続性は慎重に見極め