[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;22977.22;+173.18TOPIX;1798.98;+12.14


[寄り付き概況]
 
 12日の日経平均は前日比173.18円高の22977.22円と続伸して始まった。11日のシカゴ日経平均先物は大証比130円高の22920円で引けており、その水準を上回っての堅調なスタートとなった。11日の米株式市場は4営業日続伸ということもあって小幅高にとどまった。しかし、先週末の主要7カ国首脳会議をかろうじて想定内の結果で通過できたという微妙な安堵が台頭していたところへ、イタリアのトリア経済・財政相が現地紙とのインタビューでイタリアのユーロ圏離脱を明確に否定したうえ、イタリア経済の健全化を第一の政策に据えると主張し、財政不安の払拭にも努めた。こうした要因で、11日の日本・アジア・欧州の株式市場は軒並み堅調な展開となり、為替市場でリスク選好が優勢となり始めた。11日の欧米時間帯にドル円相場は再び1ドル=110円台に戻し、日本時間の12日朝には110円40銭処でドル高円安気味の推移となっている。世界的な株高基調を背景としたリスク選好の台頭と為替のドル高円安基調を好感し、今朝の日本株市場で相場の地合いは堅調さを増しつつあると言えそうだ。

 前場の寄り付き状況をみると、セクターでは石油、ゴム製品、陸運が堅調な一方、電気・ガス、その他金融の2セクターのみが弱含みの動きにある。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>が牽引役の一方、アドバンテスト<6857>、日揮<1963>、東海カ<5301>が重石となっている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は173円高でスタート、ファーストリテやソフトバンクGが牽引