韓国製自動車や電子機器など韓国製品が中国での販売拡大が失速している。統計によると、中国における韓国製品のシェアは直近5年で急速に縮小しているという。

中国の携帯市場におけるサムスン電子のシェアは2012年の17.7%から3.1%(今年1-3月期)に縮小。これとは対照的に、中国メーカーのシェアは9.9%から18.9%まで拡大している。今年1-3月期の上位10位の携帯メーカーのうち、中国メーカーは8社を占めたとのデータも報告されている。また、テレビ市場でのサムスン電子のシェアも急速に縮小。今年1-3月期のサムスン電子のシェアは3.9%まで低下し、10位に転落した。

自動車市場でも韓国勢のシェアが縮小。中国自動車工業協会が発表したデータによると、韓国メーカーのシェアが2012年の8.6%から3.8%(今年上期)まで低下した。

中国のエコノミストは、中国における韓国製品の販売縮小について、韓国国防省が米最新鋭ミサイル防衛システム「THAAD」を在韓米軍への配備を決定したことが一因だと指摘。これに伴う韓国製品の不買運動が広がっているとみられている。ただ、エコノミストは、中国における韓国製品のシェア縮小がTHAADの配備問題だけでないと強調。中国企業が技術革新などを加速し、ブランド力を強化していることがシェア拡大につながっているとの見方を示した。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 【中国の視点】韓国製品:中国で失速、THAAD配備問題だけでない