2.4 GHzワイヤレスSoCが、6分の1の消費電力でAI・MLのパフォーマンスを4倍向上
新しいAI・MLソフトウェアツールキットが、シリコン・ラボのすべてのSoC向けTensorFlowを最適化

シリコン・ラボラトリーズ <http://jp.silabs.com/>(本社: 東京都港区、代表取締役社長: 深田 学、以下: シリコン・ラボ)は本日、2.4 GHzワイヤレスSoCの新シリーズ、Bluetooth専用「BG24」 <https://www.silabs.com/wireless/bluetooth/efr32bg24-series-2-socs?source=Public%20Relations&detail=Cision&cid=pub-prr-mlt-012422> とマルチプロトコル用「MG24」 <https://www.silabs.com/wireless/zigbee/efr32mg24-series-2-socs?source=Public%20Relations&detail=Cision&cid=pub-prr-mlt-012422> を国内向けに発表し、同時に新しいソフトウェアツールキットを発表しました。最適化された新しいハードウェアとソフトウェアによって、バッテリー駆動のエッジデバイスに高性能なAI・ML <https://www.silabs.com/applications/artificial-intelligence-machine-learning?source=Public%20Relations&detail=Cision&cid=pub-prr-mlt-012422> (Artificial Intelligence・Machine Learning)アプリケーションとワイヤレス機能を実現します。Matter対応で超低消費電力のBG24およびMG24シリーズは、複数のワイヤレスプロトコルをサポートし、PSA Level 3のSecure VaultTM <https://www.silabs.com/security/secure-vault?source=Public%20Relations&detail=Cision&cid=pub-prr-mlt-012422> プロテクションを組み込んでいるため、スマートホームや医療向けのほか、多種多様な産業用アプリケーションの開発に最適です。本日発表されたIoT向けのSoCおよびソフトウェアソリューションの特長は下記の通りです。

● 2.4 GHz ワイヤレスSoCの2つの新シリーズ:業界初のAI・MLアクセラレータ内蔵で、Matter、Zigbee、OpenThread、Bluetooth Low Energy、Bluetooth mesh、特定省電力通信などマルチプロトコルに対応し、最高レベルの業界セキュリティ認証、超低消費電力機能、Silicon Labsポートフォリオで最大のメモリおよびフラッシュ容量を備えています。

● 新しいソフトウェアツールキット:TensorFlowなどの標準的なツールスイートを使用して、AIおよび機械学習アルゴリズムを素早く構築し製品化できるように設計されています。

Silicon Labs.のCEOであるマット・ジョンソン(Matt Johnson)は、「BG24とMG24ワイヤレスSoCは、IoTエッジアプリケーションのための幅広いワイヤレスマルチプロトコルをサポート、バッテリー寿命、機械学習、セキュリティといった、業界で必須の機能を兼ね備えた素晴らしい製品です」と述べています。


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業界初の統合型AI・MLアクセラレーションにより、パフォーマンス向上と省電力の両立を実現
IoT製品の設計者は、AIと機械学習がホームセキュリティシステムやウェアラブル・メディカルモニタリング、商業施設や産業機器のモニタリングセンサーなどのエッジアプリケーションにさらに優れたインテリジェンスをもたらす可能性を見いだしています。しかしこれまで、エッジデバイスへのAIあるいは機械学習の導入には、パフォーマンスと消費電力の効率の面での不足感が目立ち、それらが導入メリットを上回る必要性があることが課題でした。
BG24とMG24は、業界初の専用AI・MLアクセラレータを搭載した超低消費電力デバイスで、これらのデメリットを低減しています。この専用ハードウェアは複雑な計算を迅速かつ効率的に処理できるよう設計されており、内部テストではパフォーマンスが最大で4倍、消費電力効率が最大で6倍向上しています。MLコンピューティングはクラウドでなくローカルデバイスで行われるため、ネットワークによる遅延がなくなり、より素早い意思決定とアクションが可能になります。
またBG24・MG24両シリーズでは、シリコン・ラボのポートフォリオの中で最大のフラッシュおよびRAM容量を搭載しており、マルチプロトコルのサポート、Matter、大規模データセット用の学習済MLアルゴリズムへの応用が可能なデバイスであるということです。IoTデバイスのセキュリティ認証としては最高レベルの PSA Level 3認証を得ているSecure VaultTMは、ドアロック、医療機器、その他の外的脅威に対するデバイスの強化が極めて重要なアプリケーションなどに求められるセキュリティを提供します。

BG24およびMG24 SoCの機能についての詳細、ならびに使用開始方法についてのデモンストレーション動画は、こちらのサイトhttps://www.silabs.com/tech-talks より、インストラクション用Tech Talkにご登録いただき、「Unboxing the new BG24 and MG24 SoCs」をご覧ください。

AI・MLソフトウェアとMatterのサポートが、新たな革新的アプリケーションの創出を支援
ネイティブサポートしているTensorFlowに加えて、シリコン・ラボではSensiML やEdge Impulseといったいくつかの主要AI/MLツールプロバイダーと提携し、ワイヤレスアプリケーションの組み込みデプロイメント用に最適化された機械学習モデルの開発を簡素化するエンドツーエンド(E2E)ツールチェーンを、開発者がより利用しやすい環境に整えました。この新しいAI・MLツールチェーンとともに、シリコン・ラボの Simplicity Studio <https://www.silabs.com/developers/simplicity-studio?source=Public%20Relations&detail=Cision&cid=pub-prr-mlt-012422> とBG24およびMG24シリーズのSoCを組み合わせることで、Matterを使ってインタラクティブに通信する様々な接続デバイスから情報を引き出すアプリケーションを開発することができます。それゆえ、ユーザーは機械学習に基づくインテリジェントな意思決定が可能となります。

たとえば商業施設やオフィスビルでは、多くの照明が人感センサーで制御され、人の在否をモニターして点灯・消灯を決定しています。しかし、デスクでタイピング中など動きが手指に限定されている場合、モーションセンサーだけではその存在を認識することができず、暗闇に取り残されてしまうかもしれません。そこで、Matterアプリケーションレイヤを通じてオーディオセンサーをモーションセンサーと接続すれば、タイプ音などの補足的な音声データを機械学習アルゴリズムで処理することができ、的確な情報に基づいて照明の点灯・消灯の決定が行えるようになります。

そのほかにも、エッジでのMLコンピューティングは、異常検知のためのセンサーデータ処理、予知保全、ガラス破損検知性能向上のためのオーディオパターン認識、簡単なコマンドによる単語認識、低解像度カメラによる存在検出や人数カウントといった視覚的使用など、産業用・家庭用のインテリジェント・アプリケーションの開発も可能にします。

アルファプログラムでは多彩なデプロイメントオプションを紹介しています
当社アルファプログラムでは、既に業界も活用形態も異なる40社以上の企業が、新しいプラットフォームを使用した独自ソリューションの開発に着手し、テスト段階に入っている企業もあります。参加企業各社には、BG24とMG24プラットフォームの超低消費電力、AI・ML機能やMatterのサポートといった高度な機能に魅力を感じていただいています。グローバルに展開する小売企業では、より正確な資産トラッキングやリアルタイムの価格アップデート、その他さまざまな用途での活用により、店舗での購買体験の向上が期待できます。ビル管理サービス・セクターの参加企業は、照明やHVACを含む施設内のシステムをよりインテリジェント化し、ビル運営におけるコスト削減や環境負荷の低減を図る方法を模索しています。また、一般消費者およびスマートホームソリューションのプロバイダー企業では、さまざまなデバイスの接続を簡素化し、それらが相互に連携する方法を拡張することで、消費者に革新的な新機能やサービスを提供しようと取り組んでいます。

シリコン・ラボとして最も高機能なSoCシリーズ
シングルダイのBG24およびMG24 SoCは、78 MHz ARM Cortex-M33プロセッサに始まり、高性能2.4 GHz無線通信回路、業界最先端の20-bit ADC、最適な組み合わせとなるフラッシュ(最大1536 kB )とRAM(最大256 kB )、AI・MLハードウェアアクセラレータを実装しています。これらが効果的に機能することにより、機械学習アルゴリズムによる効率的な処理を可能にし、ARM Cortex-M33に負荷がかかる際にはオフロードしてくれます。それゆえ、デバイス上のアプリケーションが複数の作業サイクルをこなすのを可能にします。また2.4 GHzのワイヤレスプロトコルを幅広くサポートするこれらのSoCは、最良のRF性能/消費電力効率比を誇る上、最高レベルのセキュリティも備えています。

製品リリースについて
EFR32BG24およびEFR32MG24 の両SoCにおける QFN40(5 mm x 5 mm)、QFN48(6 mm x 6 mm)の各パッケージのマス・デプロイメント用は本日より入手いただけます。複数の評価ボードは、アプリケーション開発を行う設計者向けにご提供しています。BG24 および MG24 SoCをベースとしたモジュールは2022年下半期に発売予定です。価格と納期については、シリコンラボ国内販売代理店にお問い合わせください。

・新製品BG24シリーズの詳細については、 http://silabs.com/bg24 をご覧ください。
・新製品MG24シリーズの詳細については、 http://silabs.com/mg24 をご覧ください。
・シリコン・ラボのAIとMLのサポートについては、 http://silabs.com/ai-ml をご覧ください。


シリコン・ラボについて
シリコン・ラボ(Silicon Labs、NASDAQ: SLAB)は、よりコネクテッドな世界のために安全かつインテリジェントなワイヤレス技術を提供するリーダーです。当社は、統合型ハードウェアとソフトウェア・プラットフォーム、直感的な開発ツール、比類のないエコシステム、堅牢なサポートにより、高度な産業、商業、家庭、およびライフ・アプリケーションの構築において理想的で長期的なパートナーとなることができます。当社は、開発者が製品ライフサイクルを通じて複雑なワイヤレスの課題を解決し、業界を変革し、経済成長と生活改善を実現するための革新的なソリューションで、市場への迅速な投入の簡素化を容易にします。詳細は(Silabs.com)をご参照ください。

Silicon Laboratories, Silicon Labs, S ロゴ, Silicon Laboratories ロゴ, Silicon Labs ロゴは、Silicon Laboratories Inc.の商品名は商標である可能性があり、各所有者にその権利が帰属します。

<価格・納期に関するお問い合せ先>
株式会社マクニカ テクスターカンパニー
〒222-8561 横浜市港北区新横浜1-6-3マクニカ第1ビル
お問合せ: https://www.macnica.co.jp/qsmail/tsc/
http://www.tecstar.macnica.co.jp/





配信元企業:シリコン・ラボラトリーズ有限会社
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情報提供元: Dream News
記事名:「 シリコン・ラボ、Matter対応プラットフォームのAI・MLソリューションをエッジで実現