絞り染め専門の美術館「京都絞り工芸館」(所在地:京都市中京区、館長吉岡健治)は、「北斎巨大絞り几帳 赤富士展」を2022年1月5日~ 5月5日の日程で開催すべく、大作の作品制作の最終段階に入っています。

コロナの長期化により、先が見通せないながらも、自分の仕事に誇りを持ち素晴らしい技術を発揮する職人がいます。中には、戦国武将の古代衣装の復元に取り組む職人などもおり、そういった最高の技術を持つ職人でさえも、このコロナの影響を強く受けました。
京都絞り工芸館では、世界一の技術を持つ絞り職人の技を未来に繋げる為、分業の中でもそれぞれの分野で卓越した技を持つ選りすぐりの職人の技術を集約し、北斎の代表作をモチーフにした幅6.5m、高さ3mの巨大な几帳の制作をスタートさせ、今まさに完成間近となっています。

通常ならば完成まで3年以上かかる一大プロジェクトでありますが、こういった時期だからこそ、職人の力を結集することが出来る最後のチャンスと考え、職人全員が力を合わせて取り組み、コロナ収束後には世界の皆様に披露したいという夢を抱きながら制作を進めました。

「赤富士」は、新春にふさわしい大変おめでたい作品であります。ぜひ来春早々に、皆様にご覧頂きたく、少し早いタイミングとなりましたがプレスリリースいたします。

又、今回、職人自らが作業工程を事細かに撮影し記録として残しながら制作を進めました。
大変貴重な映像、画像を残すことが出来ましたので、会期中併せて上映いたします。

同時展示として北斎の代表作「富嶽三十六景」の中の、37枚目~46枚目として描かれた「裏富士10景」を絞り染めで制作した額も10点、公開いたします。1枚目~36枚目とは少し異なった趣の10作品です。
又、役者絵、美人画も浮世絵の代表的なモチーフとなっています。これらを絞り染めで表現した額、「高名美人」「風流雪の遊」、絞り染め制作の際に廃棄処分される糸を再利用したSDGs巻き糸絵額、「市川団蔵」「奴江戸兵衛」の計4作品も公開いたします。

他にも、北斎のユニークな発想、新しいものを貪欲に取り入れる姿勢に習い、スマートフォンを活用して北斎の浮世絵の中に来館者が登場できるサービスや、小道具の大きな筆を使い北斎になりきりながら、巨大な作品の前で写真を撮るサービスもあり、「伝統工芸はかた苦しいものじゃない」をスローガンに、「絞り染め」を気軽に楽しんで頂ける展覧会です。
皆さんと楽しみながら、日本最古の染色技法「絞り染め」の技を世界に発信していきたいと思います。

巨大几帳 北斎 赤富士 特設サイト
https://www.shibori.jp/finewindclearmorning

北斎巨大絞り几帳 赤富士展
会期 2022年1月5日~ 5月5日
休館日 不定休
開館時間 9時~17時
会場 京都市中京区油小路通り御池下る式阿弥町127
075-221-4252
入館料 大人800円(学割有)

展示作品
絞り几帳「赤富士」
【素材】丹後ちりめん シルク
【サイズ】幅6.5m、高さ3m
【制作】京都絞り工芸館

北斎裏富士10景
【サイズ】1枚当り幅90cm、高さ65cm
【素材】 シルク
【制作】京都絞り工芸館

絞り浮世絵
「高名美人」喜多川歌麿
「風流雪の遊」菊川英山
SDGs巻き糸絵「三代目大谷鬼次の奴」東洲斎写楽
SDGs巻き糸絵「市川団蔵」歌川豊国

【施設概要】
施設名:京都絞り工芸館
館長:吉岡健治
広報担当:吉岡信昌
所在地:〒604-8261 京都市中京区油小路通り御池下る式阿弥町127
TEL:075-221-4252
FAX:075-221-4253
URL:https://shibori.jp/
E-Mail:mail@shibori.jp
事業内容:絞り染め美術館

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配信元企業:京都絞り工芸館
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情報提供元: Dream News
記事名:「 初公開 北斎巨大絞り几帳 赤富士展 2022年1月5日~ 5月5日  ―京都絞り工芸館―