2016年7月5日、ノルウェー・オスロ発 - Nordic Semiconductor(OSE:NOD、以下Nordic)は本日、標準パッケージ版nRF52832の4分の1の実装面積を誇り、次世代の高性能ウェアラブル端末向けに設計された、nRF52832 Bluetooth low energy(旧Bluetooth Smart)システム・オン・チップ(SoC)のウェハレベルチップスケールパッケージ(WL-CSP)版の提供開始を発表しました。

従来のパッケージが使用されているnRF52832 QFN48の実装面積が標準的な6.0×6.0mmであるのに対し、このnRF52832 WL-CSPは、超コンパクトな3.0×3.2mmの実装面積を実現しつつ、これまでと変わらない完全なシングルチップ機能と、クラス最高の超低消費電力アプリケーション動作を特長としています。強力な64MHz ARM Cortex-M4Fプロセッサを搭載することで、プロトコルやアプリケーション・タスクの処理がかつてない短時間で完了するため、競合デバイスよりも大幅に短時間で省電力スリープモードに入ることが可能です。

nRF52832と同様、nRF52832 WL-CSPは、512kBフラッシュと64kB RAM、ユーザーが手軽に使えるTouch-to-Pairに対応したオンチップNFCTMタグ、クラス最高の超高性能・超低消費電力を誇るBluetooth low energy/ANTTM/2.4GHz独自仕様のマルチプロトコル無線ブロック、5.5mAのピーク時RX/TX電流、オンチップRF バランに加えて、独自のオートパワーマネージメントシステムを採用しており、設計者にとっては最適な消費電力を容易に達成することが可能です。

nRF52832 WL-CSPはNordicのBluetooth 4.2スタックと互換性があり、最新の多機能なソフトウェアスタックS132を組み込んだ「nRF5 SDK」、「nRF5 SDK for HomeKit」、ワイヤレス給電向けの「nRF5 SDK for Airfuel」などのSDKに対応しています。

Nordic の超低消費電力ワイヤレス担当プロダクト・マネージャーであるKjetil Holstadは、次のように述べています。
「超小型実装面積のnRF52832の提供開始に伴い、ウェラブル端末やスペース上の制約が多いIoTアプリケーションに対し、新しい設計機会をもたらします。本SoCは現在量産出荷を開始しており、今後の製品開発にすぐに取り入れていただくことが可能です。ウェラブル端末はこれまで、急速なスリム化と軽量化を実現しながら、かつてない高性能・高機能を実現するという方向へと進んでいます。今日の市場で最も小型で最も高度なBluetooth low energy SoCという点で、nRF52832 WL-CSPには明確な優位性が存在しています。」

nRF52832 WL-CSPは現在、量産出荷を開始しています。

nRF52832について(英語サイト)
http://www.nordicsemi.com/eng/News/Press-Center/Press-Backgrounders/About-nRF52832

Nordic Semiconductorについて
http://www.nordicsemi.com/jpn/node_206/Press-Center/Press-Backgrounders/node_1395

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情報提供元: Dream News