• この出資によりAG&PのLNGプラットフォームとインフラ開発ポートフォリオの拡大が加速
  • 急成長中のインド都市ガス供給(CGD)分野への日本企業として初の投資
  • AG&Pの世界的なLNG事業の支援を目的とした2019年の大規模出資に続く大阪ガスによる新たな投資
  • インド市場でのクリーンな天然ガスへの移行の重要性の高まりを示す

シンガポール--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 川下LNGプラットフォームとインフラの有力開発企業のアトランティック・ガルフ・アンド・パシフィック・インターナショナル・ホールディングス(AG&P)は本日、大阪ガスが関連会社の大阪ガスシンガポールを通じてJOIN(海外交通・都市開発事業支援機構)と共にAG&Pへの出資を拡大し、AG&Pプラタムのブランド名でインドにおいて12のコンセッション方式の都市ガス供給網を展開するシンガポール企業AG&P CGD HoldCo SPV3 (Singapore)(AG&Pシティガス)に最大1億2000万米ドルを出資してAG&Pとの関係を強化すると発表しました。


出資金は、AG&Pシティガスのインド南部およびラジャスタン州における12件の独占的コンセッション事業の構築を継続するために充当されます。AG&Pの供給網は日々拡大し続けており、自動車燃料用の圧縮天然ガス(CNG)や家庭用の配管供給天然ガス(PNG)を含むクリーンな燃料を何百万人もの人々に提供しているほか、大口および中小の産業および商業顧客向けに燃料を供給しています。

大阪ガスは、100年以上の歴史を持つ日本の有数のエネルギー企業で第2位のガス供給会社です。1897年に設立され、1905年に操業を開始した大阪ガスは、関西地方(西日本で最も人口が多く、本社を置く大阪が含まれる)のおよそ500万の顧客に天然ガスを供給しています。

大阪ガスのアジアエネルギー事業部シニアゼネラルマネジャーのKatz Sato氏は、次のように述べています。「当社は、AG&Pシティガスを通じてインドの都市ガス事業に投資する初の日本企業です。これは、AG&Pと大阪ガスの協業による南アジアや東南アジアでのLNGインフラストラクチャー・プロジェクトの開発をはじめとする両社の長期的な関係における大きな節目となります。当社は、今回のAG&Pシティガスへの投資は大阪ガスにとって貴重な資産をもたらすことになると確信しており、この事業を当社のアジアにおける中核事業の一つへと発展させていくことを楽しみにしています。日本の総面積のおよそ4分の3に相当する広大な南インド地方で独占事業権を有するこれらの12件のコンセッション事業は、ガス販売量にして35億立方メートル、大阪ガスの昨年の非連結ベースのガス販売量のおよそ50%に相当する需要を生み出すことになると予想されます。長期的な提携関係にあるAG&Pと協力し、これらの地域に暮らすインドの人々に迅速かつ安全な形でクリーンエネルギーを提供できることを大変うれしく思います。」

JOINは、海外でインフラストラクチャー・プロジェクトの開発を行う日本企業の支援を目的に官民により2014年に設立されたインフラストラクチャー投資ファンドであり、2021年6月時点の時価総額は14億米ドルに上ります。JOINは、日本の国土交通省から、大阪ガスの海外事業の拡大でのAG&Pとの協業を支援するためのAG&Pシティガスへの投資の承認を受けました。

JOINのマネジング・エグゼクティブ・オフィサー兼プロジェクト部門責任者のToshiyuki Suzuki氏は、次のように述べています。「大阪ガスと共に、AG&Pの将来に参画し、AG&Pシティガスが構築しているインドの極めて重要なガス供給網、LNG貯蔵および輸送ソリューションの展開を促進していくことを大変うれしく思います。今後長年にわたってAG&Pシティガスのネットワークの拡大が続き、何百万人もの人々の家にクリーンで手ごろな価格の安全な燃料を供給していくと同時に、自動車のクリーン燃料への円滑な移行を進めるためのCNGステーションの建設も続けられます。また、AG&Pと大阪ガスとの提携は、日本企業によるインドでのCNG車両を使った盤石な貨物輸送事業の確立を後押しするという点でも、極めて重要な意味を持ちます。これは、日本の優先政策であるカーボンニュートラルに貢献するとともに、何千人ものインドの人々の健康と生命を守ることにもつながります。」

AG&Pのジョセフ・シーゲルマン会長兼最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「AG&Pの親会社の既存株主として、大阪ガスはAG&Pの川下LNGおよび天然ガス事業を一貫して支援してきました。このたび、JOINによる出資を得られたことを光栄に思います。JOINの安定性と強さに加えて、大阪ガスの技術および商業面での専門的知見とその都市ガス事業における長い歴史は、当社のインドでのコンセッション事業全体にわたる供給網の優れた展開を加速させることになります。」

続けてシーゲルマンは、次のように述べています。「最も重要な点は、今回の提携がまさに天然ガスが重要な移行燃料として認識されるようになっているときに実現したことです。これは、気候変動だけでなく、毎年インドの何千人もの人々の健康被害をもたらしている炭素、NOX、SOX、微粒子の削減に多大な影響を及ぼすことになります。私たちは、このように重要な影響を及ぼすことが予想されるネットワークに大きな期待を寄せています。大阪ガスならびにJOINと協業できることに感謝すると同時に、身が引き締まる思いです。」

AG&Pシティガスのマネジング・ディレクターのアブヒルシュ・グプタは、次のように述べています。「AG&Pシティガスは、世界有数の経営陣、投資家、技術および商業の専門家を擁しており、数十年にわたって培われてきた現地に関する知識とグローバルな経験が融合しています。」

今回のAG&Pシティガスに対する出資は、過去4カ月間で2回目となります。2021年8月、AG&Pシティガスはアイスクエアドキャピタルから同社のISQグローバル・インフラストラクチャー・ファンドIIIおよびISQグロース・マーケッツ・インフラストラクチャー・ファンドを介して2億米ドルの出資を受けました。大阪ガスとJOINのコンソーシアムによる出資と合わせて、AG&Pシティガスへの資本注入額は総額3億米ドルを超えます。

AG&Pグループについて:アトランティック・ガルフ・アンド・パシフィック(AG&P)はLNGの輸入および再ガス化施設ならびに川下の都市ガス供給網の開発に従事しています。また、AG&PはLNGや他のインフラストラクチャーに関するエンジニアリングおよびプロジェクト管理サービスも提供しています。AG&Pには、大阪ガス、JBIC(国際協力銀行)、クウェートの上場ファンドであるAsiyaおよび当社経営陣が一部出資しています。

AG&Pシティガスについて:AG&Pプラタムのブランドで事業を展開するAG&Pシティガスは、インド最大の民間都市ガス供給(CGD)会社の一つです。インドのラジャスタン州、アンドラ・プラデシュ州、タミル・ナドゥ州、カルナタカ州、ケララ州における12のコンセッション事業でCGD網を展開しています。

大阪ガスについて:

大阪ガスの詳細情報については、https://www.osakagas.co.jp/en/をご覧ください。

海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)について:

JOINの詳細情報については、https://www.join-future.co.jp/english/をご覧ください。

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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 AG&Pシティガス、1億2000万米ドルの出資を日本の大阪ガスとJOINのコンソーシアムから獲得