京都働き世代の健康データブック

全国健康保険協会京都支部(京都市下京区、支部長 守殿 俊二、以下「協会けんぽ京都支部」)は、同協会が保有する、加入者の健診・医療のビッグデータを分析し、業態別の健康リスクを見える化した「京都働き世代の健康データブック ~こころとからだのサステナビリティ~」を制作し、本日より公開しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/386818/LL_img_386818_1.png
京都働き世代の健康データブック

協会けんぽ京都支部では、加入者の皆様がご自身の健康や生活習慣に関する情報を得て、その情報を活用する力(ヘルスリテラシー)を向上いただくために、広報プロジェクト「健康の現在値(いま)をみよう」を推進しています。加入者の皆様が生涯にわたり元気に、夢を持ち、活躍し続けるためには、普段の生活の中からは見えない体の現在値(いま)をみることが大切であると考えています。その活動の一環として、協会けんぽ京都支部が保有するビッグデータを分析したデータブックを作成し、公開しました。業態別の健康課題をわかりやすく見える化したことで、加入者自身が、従事する業態の健康課題を知り、健康や医療に関する正しい情報を入手・理解するとともに、日々の健康管理に役立てていただけることが狙いです。
また、健康課題の多い業態や事業所の健康経営のきっかけづくりにも繋げたい考えです。


■各業態の分析トピックスは以下の通り。
建設業
・男性の喫煙率が高い
・男性の健康リスクが高い
・お酒を飲む頻度・量が多い
・生活習慣病医療費が全業態でトップ
運輸業・郵便業
・男性の平均年齢が高い
・健康リスクが高い
・喫煙率が高い
・運動不足、就寝前2時間以内の夕食、朝食を欠食する人が多い
・健康経営、健康事業所宣言に取り組む事業所が多い
情報通信業
・平均年齢は最も低い
・20歳の時の体重に比べて10kg以上増加した人の割合が高い
・生活習慣病医療費が高い
・男性のメタボ、脂質の健康リスクが高い
宿泊業・飲食サービス業
・就寝前2時間以内の夕食、朝食を欠食する人が多い
・喫煙率が高い
・お酒を飲む頻度・量が多い

その他、詳細データについては、以下のページからご覧いただけます。

「京都働き世代の健康データブック」
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/kyoto/koho/datebook2024.pdf


■健康課題が多い「建設業」で、健康経営に積極的な事業所の取り組み事例
福知山市に本社を置く西田工業株式会社は、従業員の平均年齢が高くなり、生活習慣病関連のリスク保有者が多くなってきたことや、従業員の約半数が健診結果のいずれかの項目で再検査に該当していることを受け、全従業員に健康経営に取り組むことを宣言。再検査は放置せずに受診勧奨に計画的に取り組み、受診率は約90%までに上昇。健康宣言後は、「健康」をテーマにした社内コミュニケーションも増え、継続的な取り組みにより、従業員の健康意識にも変化が表れてきています。


■今後はこれをどう活用するのか
協会けんぽ京都支部ホームページでの掲載のほか、冊子を自治体や業界団体、経済団体へ配布し、各団体の会報誌やホームページを通じて、所属の加入者や事業主に情報発信していただけることを期待しています。そして、様々な業態が加入する協会けんぽならではのデータなので、協会けんぽの加入者や事業主だけではなく、京都府全体の健康経営に役立つことを目指します。また、加入者の皆様には、自分の生活を振り返り、「健康の現在値(いま)」を再確認するきっかけになることを期待します。


■健康事業所宣言とは
協会けんぽ京都支部では、加入事業所のより一層の健康づくり推進のため、健康経営に取り組むことを宣言した事業所を認定し、サポートする「京(きょう)から取り組む健康事業所宣言」を実施しています。
『健診を100%受診する』などの必須項目を含んだ5項目以上を選んで宣言した企業に対して、宣言証を交付して各社の取り組みを支援する制度です。すでに1,000社以上が参加いただいています。

「京(きょう)から取り組む健康事業所宣言」
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/kyoto/cat070/jigyosyosengen/


■協会けんぽ京都支部の取組
加入者の皆様にこれからの時代を元気に活躍いただくために。
事業所の「健康の現在値(いま)」を知っていただき、健康づくりに役立つ情報発信。
協会けんぽ京都支部は、京都府の約57,000事業所、86万人が加入する医療保険者です。加入者および事業所に定期的な健康診断および、健康状態を維持するための勧奨およびサポート、保険給付等のサービスを行っています。
人生100年時代を迎える今、ヘルスリテラシーを高め将来も健康に過ごすために備えることが求められる中、協会けんぽ京都支部の加入者が多くを占める京都府民においては、健康寿命と平均寿命は男女平均で10年以上も差があり、全国的に見てもワーストレベルとなっています。働く方々が長く過ごす“職場”の環境づくりは特に重要であると考えており、事業所と協働した健康づくり(コラボヘルス)を推進しています。
協会けんぽ京都支部では、今後も京都の健康課題および、皆様の健康増進に資する情報発信を行ってまいります。お問合せ、ご取材お申し付けください。


【お問合せ先】
全国健康保険協会 京都支部 企画総務グループ
担当:山口・須藤
TEL :075-256-8636
FAX :075-256-8670
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