フランソワ・ポンポン展


《シロクマ》1923-1933年 群馬県立館林美術館蔵


《ワシミミズク》1927-1930年 パリ、オルセー美術館蔵 (C)RMN-Grand Palais (musee d'Orsay) / A. Morin / Gallimard / distributed by AMF


《ペリカン》1924年 ディジョン美術館蔵(パリ、国立自然史博物館より寄託) (C)Musee des Beaux-Arts de Dijon/Francois Jay

中京テレビ放送は、名古屋市美術館とともに主催する「フランソワ・ポンポン展」を名古屋市美術館にて9月18日(土)より開催します。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/275069/LL_img_275069_1.jpg
フランソワ・ポンポン展

フランスの彫刻家フランソワ・ポンポン(Francois Pompon,1855-1933)の日本初回顧展。
オルセー美術館にある実物大の巨大彫刻《シロクマ》を作り、その他多くの動物をモデルに彫刻を生み出したフランソワ・ポンポンは、20世紀初頭のアール・デコ期に人気を博した動物彫刻家です。彼の作品の特徴は、鳩や猫、犬など身近な動物から豚や牛など農場でみる家畜、キリンやヒグマ、シロクマなど動物園でみることが多い異国の動物まで、その生態を詳しく観察し、極限まで細部をそぎ落としシンプルでなめらかな造形にした点です。大部分の作品が18cmから28cmと比較的小型で愛らしさを兼ね備えています。ユーモラスなオラン・ウータンの表情、茶目っ気のあるペリカン、太陽の下であくびをするカバなど、幸福さをたたえたポンポンの彫刻は生きる喜びを体現していて見る人に幸せな気持ちと微笑みをもたらします。

展示作品はおよそ90点、ポンポンの本国フランス、パリのオルセー美術館、ポンポンが建築と彫刻の基礎を学んだ美術学校がありポンポン最大の支援者であったディジョン市のディジョン美術館、出生地ソーリューにあるフランソワ・ポンポン美術館から来日する作品と国内随一のポンポンコレクションをもつ群馬県立館林美術館の作品によって構成されています。
ポンポンの初期作品から、1922年にサロンで大絶賛を受けた代表作《シロクマ》を生み出し、名声を確立していくまでの作家の生涯と作品の魅力に迫ります。


【みどころ】
(1) 日本初のフランソワ・ポンポン回顧展
ポンポンが彫刻家として認められたのは、晩年の1922年、67歳の時です。サロン・ドートンヌにて長さ2.5mの大きな石膏の《シロクマ》を出品、しなやかで力強い生命感と、堂々とした安定感をもったこの作品は初めて高く評価されました。また、愛好者向けに作られた卓上サイズの《シロクマ》がアール・デコ様式の室内に調和する動物彫刻として、注文が舞い込むようになります。本展では無名時代の初期作品から、評価された晩年に至るまでの作品を総合的に展示し、ポンポン作品の全貌を日本で初めて見ることのできる展覧会です。

(2) 《シロクマ》だけではない、ポンポンの動物彫刻の世界
ポンポンは、シロクマの彫刻だけではなく自ら飼っていたペットの猫や鳩、別荘のあったノルマンディー地方の田舎で見たアヒル、ガチョウ、牛や豚、またパリの動物園で観察したキリン、カバ、ペリカンや鹿などを多数彫刻にしています。ポンポンの観察眼、動物の特性を生かした美しいシルエットも見どころです。

(3) ポンポンのアトリエから寄贈された作品を所蔵するディジョン美術館からの初出品
ポンポンゆかりの地、ディジョン。彼が通った美術学校が創設されたのは1766年。美術館はその付属施設として、1787年美術学生のために作られました。ディジョン美術館はルーヴル美術館開館よりも早い、フランス最古の美術館の一つです。本展覧会ではこの館が誇るコレクションの一つ、1948年にポンポンのアトリエから寄贈された貴重な作品の数々を出品、本邦初公開です。

(4) 常盤貴子さんの音声ガイドで、作品がもっと身近に
女優の常盤貴子さんが、展示中の24点の作品について、穏やかな語り口でわかりやすく解説します。作品が制作された背景や、見落としがちな細部の見どころを知ることで、一層作品の理解が深まります。
*音声ガイドの貸出料金は1台600円


【開催概要】
展覧会名 : フランソワ・ポンポン展
会期 : 2021年9月18日(土)~11月14日(日)
開館時間 : 午前9時30分~午後5時
金曜日は午後8時まで(入場は閉館30分前まで)
休館日 : 月曜日(9月20日は開館)、9月21日(火)
会場 : 名古屋市美術館
〒460-0008 名古屋市中区栄2-17-25
TEL:052-212-0001/FAX:052-212-0005
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/
主催 : 名古屋市美術館、中京テレビ放送
後援 : 名古屋市立小中学校長会
協力 : 群馬県立館林美術館
企画協力 : 美術デザイン研究所
公式サイト: https://pompon.jp/
Twitter : https://twitter.com/pompon_ten
Instagram : https://www.instagram.com/pompon_ten/
観覧料 : 一般1,600円(1,400円)、高校・大学生1,000円(800円)
中学生以下は無料

・障害のある方、難病患者の方は、手帳または受給者証の提示により本人と付添者2名まで当日料金の半額でご覧いただけます。
・障害者等割引券(お取り扱いはチケットぴあのみ)を購入された方は、当日受付で証明(障害者手帳など)をご提示ください。ご提示いただけない場合には、差額をお支払いいただきます。
・名古屋市交通局発行の「ドニチエコきっぷ」「一日乗車券」を当日利用して来館された方は100円割引。
・「名古屋市美術館常設展定期観覧券」の提示で当日券から200円割引。
・いずれも他の割引との併用はできません。
・同時に多くの方が入場することを避けるため、団体割引は行いません。
・「フランソワ・ポンポン展」の観覧券で常設展もご覧いただけます。
情報提供元: @Press