10日のニューヨーク外国為替市場で円安の動きが加速し、対ドルの円相場は一時1ドル=153円台を付けた。1990年6月以来、約34年ぶりの安値を更新した。

 米労働省が同日発表した3月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り物価上昇(インフレ)が長期化する見方が強まった。米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測が後退し、米長期金利が上昇してドル買い・円売りの動きが活発化した。

 円相場はCPI発表前に比べ一時1円以上、下落した。今後は2022年10月以来の政府・日銀による円買い・ドル売り介入の有無が焦点となる。【ワシントン大久保渉】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 円安加速、一時1ドル153円台に NY為替市場