天皇、皇后両陛下の長女愛子さま(22)は2日、日本赤十字社への就職にあたって、宮内記者会の質問に文書で回答された。日赤を就職先とした理由を「社会に直接的に貢献できる活動に魅力を感じた」とし、仕事を通じて「新たなことにも挑戦しつつ、さまざまな経験ができればうれしい」とつづった。

 愛子さまは1日から常勤嘱託職員として勤務を始め、青少年・ボランティア課に配属された。両陛下らの公務への取り組みを見たり、東日本大震災の復興支援にボランティアで携わる友人から話を聞いたりしたことで福祉活動への関心が増し、「公務以外でも、さまざまな困難を抱えている方の力になれる仕事ができれば」と考えたという。

 成年皇族としての公務も増えることになる愛子さまは「多様な活動に携わることができればありがたい」と記し、理想とするパートナー像や結婚観に関する質問には「一緒にいてお互いが笑顔になれるような関係が理想的ではないかと考えております。両親のようにお互いを思いやれる関係性はすてきだなと感じます」とした。

 皇族数の減少など皇室の課題には「制度に関わる事柄につきましては、私から発言することは控えさせていただければ」と答えるにとどめた。【高島博之】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 愛子さまが理想の結婚観「両親のように思いやれる関係性すてき」