天皇、皇后両陛下が6月下旬に約1週間の日程で英国を公式訪問されることで調整が進んでいることが、政府関係者への取材で判明した。国賓として英国側が主催する公式行事に参加するほか、両陛下が学んだオックスフォード大への訪問も検討されている。

 訪英は当初、2020年春に計画されたが、新型コロナウイルス感染症の影響などで延期されていた。今年2月にがんであることが公表されたチャールズ国王の治療状況に配慮しながら、日英政府間で実施に向けた調整が進んでいる。

 滞在中はロンドンのバッキンガム宮殿での歓迎行事など英国側の行事に加え、両陛下が留学していたオックスフォード大を再び訪ねる計画がある。天皇陛下が留学中に研究したテムズ川の水運施設の視察も検討されている。

 両陛下の訪英は22年9月にエリザベス女王の国葬に参列して以来で、即位後2回目。【高島博之】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 天皇、皇后両陛下 6月下旬に英国を公式訪問へ 両政府が調整