自民、安倍派・衛藤党規委員長を交代へ 裏金処分本格化受け

　自民党は、安倍派の衛藤晟一党紀委員長を交代させる調整に入った。衛藤氏には政治資金収支報告書の不記載があるため、自民派閥の政治資金パーティー裏金事件の処分検討が本格化することを受け、交代論が浮上していた。自民関係者が18日、明らかにした。

　自民調査によると、衛藤氏の不記載額は、二階派に所属していた2018～22年の80万円。17日の党大会で、岸田文雄首相が、茂木敏充幹事長に処分の結論を出すよう指示したことを明らかにし、「厳しく対応する」と表明したことなどを踏まえた。

　党紀委員会では、自民調査の対象となった安倍、二階両派の82人などの処分が検討される見通し。【川口峻】