第96回アカデミー賞の授賞式が10日(日本時間11日)、米ロサンゼルスで行われ、日本映画「ゴジラ-1.0」(山崎貴監督)が視覚効果賞を受賞した。日本映画の同賞受賞は初めて。

 「ゴジラ-1.0」は第二次世界大戦後の日本にゴジラが現れるSF映画。授賞対象は映像制作会社「白組」のスタッフで、コンピューターグラフィックス(CG)により、海中から現れたゴジラが戦艦を破壊するなど迫力ある場面を作った。

 映画の視覚効果は豊富な資金力と技術力が必要で、ハリウッドの独壇場。視覚効果賞は、ハリウッド大作がほぼ独占してきた。今回の候補作も「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3」「ミッション:インポッシブル デッドレコニングPART ONE」など、巨額の製作費を投じたハリウッド作品が並んでいた。白組と山崎監督は独自の技術開発と経験を蓄積し、低予算でハリウッド作品をしのぐCG映像を作り出した。【勝田友巳】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 「ゴジラ-1.0」に日本映画初の米アカデミー賞・視覚効果賞