徳島市の内藤佐和子市長の解職請求(リコール)運動で集まった署名の一部に不正が見つかった問題を巡り、徳島県警は26日、押収していた署名簿(7万1551筆)を市民団体「内藤市長リコール住民投票の会」(久次米尚武代表)に返却した。同団体は同日、徳島市内で細断処分した。

 同団体は2022年1月下旬から1カ月にわたり署名を集め、市選管に提出。市選管が有効としたのは6万6398筆で、当時リコールに必要な7万660筆には届かなかった。その後、死者などの署名が含まれているとして市選管などが地方自治法違反(署名偽造など)容疑で徳島県警に容疑者不詳で刑事告発した。県警は同3月に署名簿を押収して捜査し、同8月に市民ら男女11人を同容疑で書類送検。徳島地検は12月5日、11人全員を不起訴処分とした。【植松晃一】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 警察に押収された徳島市長リコール署名 返却後に市民団体が細断