ダイハツの奥平総一郎社長は20日開いた記者会見で、同社の「キャスト」とトヨタの「ピクシスジョイ」について「法規基準に適合しない可能性がある」と述べた。車両の安全性を確認する試験での不正問題の検証過程で発覚した。

 奥平氏によると、不正行為のあったエアバッグの技術検証を実施していたところ、衝突でドアが変形した後、すべてのドアが施錠されてしまい外部からドアを開けることができなくなる事象が発生したという。エアバッグそのものには問題はなかった。販売した車のどこまでが対象になるかどうかも含め、検証を急いでいる。

 そのほかの不正行為に関連した車の安全性について、奥平氏は「社内検証ではあるが、問題があるという事象はない。安心して乗っていただければと強く思う」としている。【山下貴史】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 ドアが開かない事象も 不正検証の過程で発覚 ダイハツ記者会見/5