車両の安全性を確認するための試験で不正があったダイハツ工業の奥平総一郎社長は20日に開いた記者会見で、車両の出荷停止について「自主的に出荷をやめた」としたうえで、再開時期については「まだこれからのスタートなのでわからない。一日も早く再開できるよう努力したい」と述べるにとどめた。

 奥平氏は「仕入れ先や従業員がモノが作れない時間が続く」とし、生産も停止する方針を示した。部品などの仕入れ先は国内に423社あり、このうちダイハツ向けの売上高が10%以上の会社は47社あるとした。取引先に対しては、発注した部品は引き取るなどの対応をするほか、補償についても検討していくとした。【山下貴史】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 出荷再開は未定、取引先には補償検討 ダイハツ記者会見/4