千葉県成田市の成田山新勝寺で13日、1年間の汚れやほこりを落とす年末恒例の「すす払い」があった。僧侶と寺職員計250人が総出で境内を掃除し、新年に備えた。

 午前5時20分ごろに始まり、本尊の不動明王や四大明王をはけで清め、仏具を布で磨き上げた。大本堂の296畳をほうきではいた。職員10人が長さ8メートルのササ竹を左右に動かし、大本堂の欄間や軒下のほこりを落とした。

 僧侶の中峰照希さん(29)は「すがすがしい気持ちになった。今年を振り返ると、ウクライナやイスラエルといった国際情勢が非常に不安定な年だった。悪いことや不安なことを落とす気持ちで、来年は何よりも平和で平穏な年でありたいと願いながらすす払いに臨んだ」と話した。

 新勝寺は2024年の正月三が日の人出を、新型コロナウイルス感染拡大前の20年の正月と同じ約300万人を見込む。【中村宰和】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 すす払い、汚れも不安も落として新年に備え 千葉・成田山新勝寺