13日午前6時ごろ、大阪市住之江区南港東1の集合住宅で、付近の住民から「男の怒鳴り声と誰かの泣き声がする」と110番があった。駆け付けた大阪府警住之江署の警察官が、包丁2本を持った男性を発見。男性が向かってきたため拳銃を発砲し、1発が男性の腹に命中した。男性は重傷とみられる。

 男性は、現場の集合住宅の別棟に住む職業不詳、松本幸治容疑者(58)。銃刀法違反容疑で現行犯逮捕された。住之江署によると、駆け付けた警察官が集合住宅の廊下で松本容疑者を見つけた。その後、松本容疑者は集合住宅の外に出たが、取り囲んでいた警察官に向かってきたため男性巡査長(42)が1発威嚇射撃をし、それでも向かってきたためさらに1発撃ったという。

 現場の集合住宅では70代女性が頭にけがをして重傷を負った。女性は「(松本容疑者に)ゴミ出しの帰りに襲われた。面識はない」と話しているといい、住之江署が詳しい経緯を調べている。同署の本田直樹副署長は「拳銃の使用は適正な職務執行だったと判断している」とコメントした。

 現場は大阪メトロニュートラム南港ポートタウン線南港口駅から南に約150メートルの住宅街。【古川幸奈、洪玟香】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 警察官、包丁2本持った男性に発砲 女性切りつけに関与か 大阪