世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長が7日、東京都内で記者会見し、政府による解散命令請求について「信教の自由、法の支配の観点から到底受け入れることはできない。今後も法的主張をしっかり貫いていく」と述べた。

 田中氏は冒頭で「(2022年7月の)安倍晋三元首相の銃撃事件以降、当法人に対し多くの苦情や相談、献金に対する返還請求の要請があった」と説明。「献金に際し家庭事情、経済的状況に対する配慮が不足していたなど当法人の指導が行き渡らなかった」などと述べ、「このような事態に至ったことに関して深く反省している。国民の皆さまに改めて心からおわびする」と頭を下げた。

 解散命令請求に関しては「受け入れられない」との考えを示した上で、「09年のコンプライアンス宣言に基づく教会改革については誇りを持って一層推進していく」と主張。「国民の皆様の誤解を招くことがないよう日本国民として法令順守に努め、日本の国益、公益に役立つ活動を引き続き行っていく。私たち家庭連合、信者の信教の自由に対し、暖かい配慮と理解をいただきたい」と語った。【デジタル報道グループ】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 旧統一教会の田中富広会長 解散請求「到底受け入れられない」