「元祖ハイボールの店」として多くのファンに親しまれ、2022年9月に64年の歴史に幕を下ろした松山市二番町のサントリーバー「露口」のマスター、露口貴雄(つゆぐち・たかお)さんが19日、死去した。86歳。葬儀は22日午前11時、松山市錦町6の3の小倉・ARUGOセレモニーホール。喪主は妻の朝子(あさこ)さん。

 露口は東京タワーと同じ1958年に開業。ウイスキーなどの味わい深い酒と、マスター夫妻らが織りなす温かい雰囲気が多くの客を引きつけ続けた。サントリーの「角ハイボール缶濃いめ」は露口の一杯をモデルに作られた。22年10月にはこれまでの功績をたたえ、愛媛県から感謝状が贈られた。その際、貴雄さんはハイボールについて「一生の宝物ですね」と語っていた。【山中宏之】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 元祖ハイボールの店 サントリーバー「露口」マスター死去、86歳