埼玉県警所沢署は29日、高齢者に声をかけて特殊詐欺被害を未然に防いだとして、ファミリーマートの所沢ニュータウン店(所沢市中新井5)店長、斎藤知也さん(27)と、所沢小手指南店(同市小手指南3)のアルバイト店員、市川沙也加さん(21)に感謝状を贈った。

 斎藤さんが12日夜、レジで勤務していたところ、80代男性が10万円分の電子マネーを買おうと来店した。男性の話の内容から、パソコンがウイルスに感染したと装って金を要求する「サポート詐欺」の手口だと気づき、警察に通報した。斎藤さんはコンビニで特殊詐欺被害が頻発していることから「手口をネットで調べていた」という。

 市川さんは19日午後の勤務中、4万円分の電子マネーを購入したいという80代男性に対応。男性が電子マネーを理解していない様子からサポート詐欺を疑い、通報した。

 所沢署は管内のコンビニ133店舗に月3回以上巡回するなど連携を強化してきた。市川さんは「警察の人が見回りでよく声をかけてくれるので通報しやすかった」と話した。【田原拓郎】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 ファミマ店員は手口を知っていた 「サポート詐欺」を連続で阻止