ジャニーズ事務所の前社長、ジャニー喜多川氏(2019年死去)による性加害問題を巡り、一連の問題を調査してきた外部専門家による「再発防止特別チーム」(座長・林真琴前検事総長)が29日、調査報告書を発表した。事実関係として「喜多川氏は古くは1950年代に性加害を行って以降、ジャニーズ事務所においては1970年代前半から2010年代半ばまでの間、多数のジャニーズJr.に対し、長期間にわたって広範囲に性加害を繰り返していた」と認めた。さらに「事務所が解体的出直しをするため」として、藤島ジュリー景子社長に対して「辞任すべき」とした。

 また性加害が続いた原因として、①喜多川氏の性嗜好(しこう)異常②メリー氏(ジャニー喜多川氏の姉)による放置と隠蔽(いんぺい)③ジャニーズ事務所の不作為④被害の潜在化を招いた関係性における権力構造――があったと結論づけた。【伊藤遥、広瀬登】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 ジャニー喜多川氏の性加害を認定 再発防止チームが調査報告書