「勝手な運転KO!」「エンジョイドライブ」――。神奈川県警交通総務課は、第105回全国高校野球選手権記念大会で優勝した慶応から着想を得た交通安全に関する標語を、道路上の交通情報板に掲示して事故防止を呼びかけている。

 今年の県内での歩行中の交通事故の死者数は33人(24日時点の速報値)で、前年同期と比べ3人増えている。同課事故対策係は県民に安全意識を周知しようと、決勝戦翌日の24日から、慶応がモットーに掲げる「エンジョイ・ベースボール」から「エンジョイ」を引用した標語などを情報板に掲げている。

 標語は、「優先守らぬ 勝手な運転 KO!」▽「安全運転で エンジョイ ドライブ」▽「ありがとう 歩行者優先 守るが勝ち」――の三つ。県内112カ所の情報板で、通常の規制情報などの合間に随時掲示している。

 角地孝司課長補佐は「頭をひねって考えた。注意喚起は、注目して見てもらうことがスタートなので交通ルールの順守につながってほしい」と話している。【柿崎誠】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 勝手な運転KO! 慶応が甲子園優勝の神奈川 注意喚起もエンジョイ