東京電力福島第1原発の立地する福島県大熊町で24日、第1原発に向かう道路と交差する国道6号の歩道で、県内外の有志でつくる「これ以上海を汚すな!市民会議」が処理水の海洋放出に抗議した。共同代表の佐藤和良・同県いわき市議は「『関係者の理解なしに、いかなる処分も行わない』という約束を文書で交わしながら、破ろうとしている」と訴えた。同会議は「立ち止まって議論することなく、何が何でも流そうという姿勢は民主主義に反する」などとする声明も発表した。

 周辺は今も避難指示が続く帰還困難区域が多く残り、普段は通りを歩く人の姿を見かけない場所。フランスの通信社や韓国のテレビ放送局など海外メディアも取材に駆け付けた。【尾崎修二】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 「民主主義に反する」 福島第1原発がある大熊町で抗議活動