JR九州大分乗務センターの運転士、牧野友紀さん(28)が、同社の女性としては初めてディーゼル車(気動車)の運転士試験に合格した。牧野さんは「女性が活躍できる場を広げられるような存在になりたい」と抱負を語った。

 大分市出身の牧野さんは2017年に入社。駅員や車掌を経て、20年に電車の運転士資格を取得した。

 ただ、JR九州には久大本線や豊肥線の一部など非電化区間も多く、約1400人いる運転士のうち、約500人が気動車の運転資格を持つ。牧野さんは電車以外の運転ができる先輩に憧れ、22年から研修を受け始め、今年5月に筆記や実技の試験を突破した。

 現在同社に在籍する女性運転士はわずか50人。牧野さんは「男性も女性も関係ないという印象から手をあげた。お客様にとって身近な運転士になりたい」と決意を語った。【井土映美】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 JR九州で女性初のディーゼル車運転士 「身近な運転手に」