神戸市西区の草むらでスーツケースに入れられた6歳男児の遺体が見つかった事件で、市こども家庭局は23日、男児が4月に保育園に登園した際、肩や尻にあざを確認していたと明らかにした。保育園から連絡を受けた西区役所の職員が家庭訪問すると、母親は「一時保護してほしい」と要請していたという。

 市や児童相談所などは一連の経緯を踏まえ、5月に一時保護する方向で調整していたが、男児の家族が拒否するなどしたため保護に至っていなかったとしている。

 遺体で発見されたのは、保育園児の穂坂修(なお)ちゃん。同居していた母親の沙喜容疑者(34)らきょうだい4人は22日、修ちゃんの祖母にあたる実母(57)への監禁と傷害容疑で兵庫県警に逮捕された。【山本康介】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 神戸・6歳男児遺体 児相が事件前に一時保護検討 複数のあざ確認