千葉県南房総市富浦町居倉の山間部に全長3・5キロの走路を持つ会員制ドライビングクラブが完成した。7月開業予定の「THE MAGARIGAWA CLUB」で、世界的な設計事務所が手掛けたドライビングコースのほか、レストランやトレーニングジムなどがあるクラブハウスを併設。運営会社によるとこうした会員制ドライビングクラブはアジア初という。

 施設を手掛けた総合商社「コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド」(東京都港区)によると、敷地面積は約100ヘクタール。1周3・5キロのドライビングコースは上り勾配20%、下り16%と起伏に富み、22のコーナーと800メートルの直線区間を持つ。世界各国のF1サーキットをデザインしたドイツの設計事務所「ティルケ・エンジニアーズ&アーキテクツ」が手掛けた。

 会員は愛車でコースを走ることができるほか、プロのドライバーによるレッスンも受けられる。また、クラブハウスにはコースを眺めながら食事ができるレストランや温水プール、天然温泉、バーラウンジなど家族連れでも楽しめる設備がそろう。正会員(上限500人)は入会金3600万円、年会費22万円。

 同社MAGARIGAWAプロジェクト室の山口オスカー博義室長は「羽田空港から1時間程度とアクセスがよく、自然も豊かな南房総の地を選んだ。車で走ること以外のホスピタリティーも重視した施設で、家族ぐるみで楽しんでもらいたい」と話した。【岩崎信道】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 千葉・南房総に会員制ドライビングクラブ F1仕込みのコース