大分県の竹田と豊後大野の両市にある八つの酒蔵で利き酒体験などができる「くらくらくら祭2023」(県豊肥振興局主催)が6月1日に始まる。両市の酒蔵が合同イベントを開くのは初めて。

 同地域は、くじゅう連山や祖母山からの湧き水が豊富なため、酒造りに適しており、酒蔵が集中する。イベントは、日本酒や焼酎、ワイン、クラフトビールなど各蔵の特徴を生かした体験企画を通じ、同地域の良さを実感してもらうのが狙い。

 豊後大野市の藤居醸造では、インフルエンサーやメディアを事前招待したキックオフイベントがあり、全企画を紹介。牟礼鶴酒造(同市)の体験企画は、蔵人が住み込みで働いていた70年ほど前に使っていた釜戸で炊いた米を食べた後、焼酎4種類を利き酒できる。

 くじゅう水泉郷地ビール村(竹田市)では、祖母山や阿蘇山を望む絶景テラスでホットドッグとクラフトビールが楽しめる。

 すべての蔵でハンドルキーパー向けの体験企画を用意しているほか、豊後大野市内をタクシーで巡る際には「ぶんご大野星の旅公社」で1週間前までに予約すると通常金額の半額で利用できる。各蔵の体験には事前予約が必要。30日まで。問い合わせは同局(0974・63・1291)。【井土映美】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 飲んで食べて「くらくらくら祭」 大分8酒蔵、6月に利き酒体験企画