宇宙ベンチャー「ispace(アイスペース)」(東京都)は26日、自社開発した着陸船が、民間として世界初の月着陸を試みたが、着陸は完了できなかったと発表した。着陸直前に通信が途絶えており「月面に衝突した可能性が高い」としている。月着陸が成功すれば日本としても初で、旧ソ連、米国、中国に次ぐ4カ国目となるはずだった。

 同社によると、着陸船の燃料の残量がなくなったこと、急速に降下速度が上昇したことが確認された。その後、着陸船の状態を示すデータがとれなくなった。途中で燃料切れを起こし、着陸までに十分な減速ができず、月面に衝突した可能性がある。【垂水友里香】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 ispace、燃料切れで月面に衝突か 降下速度が急上昇