第94期棋聖戦(産経新聞主催)の挑戦者決定戦が24日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、佐々木大地七段(27)が永瀬拓矢王座(30)に165手で勝ち、藤井聡太棋聖(20)への挑戦権を獲得した。日本将棋連盟は同日、五番勝負の開幕局が6月5日にベトナム中部のダナン市で行われると発表した。将棋のタイトル戦が海外で行われるのは、2019年の叡王戦七番勝負第1局(台湾・台北市)以来4年ぶり。

 長崎県対馬市出身の佐々木七段はタイトル初挑戦。毎年勝率7割前後の安定した成績を残し、現在15連勝中。19年の棋王戦では挑戦者決定二番勝負に進み、タイトル挑戦にあと1勝まで迫った。

 終局後、佐々木七段は「チャンスがあってもこれまで挑戦できなかったのでうれしい。藤井棋聖と指せる機会なので思い切りぶつかっていきたい」と抱負を語った。【丸山進】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 佐々木大地七段、藤井聡太棋聖への挑戦権獲得 開幕局はベトナムで