9日投開票された神奈川県知事選で4選を確実にした黒岩祐治氏(68)は、午後8時過ぎに事務所に姿を見せた。選挙戦終盤に週刊誌で過去の不倫について報道されたことを受け、花束は受け取ったものの万歳はせず、終始神妙な面持ちだった。

 「(報道について)申し訳なさを感じてここに立っている。不愉快な思いをさせてしまったのは痛恨の極み」。事務所に集まった支援者らを前に深々と頭を下げ、不倫について改めて謝罪した。

 そのうえで、「こうして選んでいただいた。ゼロではなく、マイナスのスタート。失われた信頼を取り戻すために仕事で返したい」とし、「県民目線のデジタル行政でやさしい社会をつくりたい」などと抱負を語った。【岡正勝、牧野大輔】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 黒岩氏、4選も万歳なし「失われた信頼取り戻す」 神奈川知事選