総務省が公表した行政文書について、高市早苗経済安全保障担当相は8日の参院予算委員会で、自身に関する記述は「正しい情報ではなく、捏造(ねつぞう)と申し上げている」と述べ、文書に記載のある総務省職員からの状況説明や、安倍晋三首相(当時)との電話協議も否定した。予算委に先立つ参院本会議では「捏造された行政文書によって大臣や議員を辞職すべきだとは考えていない」とした。

 総務省の公表文書では、高市氏に関する記述が4文書ある。立憲民主党の小西洋之氏が予算委で「全部捏造でよいか」と尋ねると「結構だ」と答え、「大変迷惑している」とも述べた。一方、総務省の今川拓郎官房長は「一般論として行政文書の中に捏造があるとは考えにくい」と答弁した。

 小西氏は「一つの番組で政治的公平を判断できる解釈は撤回すべきだ」と求めた。松本剛明総務相は「従来の解釈を変更しているものではない。放送行政は何も変わっていない」と答弁した。【小田中大】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 高市氏、「大変迷惑している」 放送法「政治的公平」文書問題