毎年6月と11月に更新されるスーパーコンピューターの計算速度世界ランキングが15日、発表され、理化学研究所や富士通が開発したスパコン「富岳」が、産業利用などで実際に用いられる演算能力を測る「HPCG」など2部門で2020年6月の初登場から6期連続の1位を獲得した。  演算能力を評価する指標で、昨年11月まで4期連続世界一だった「TOP500」部門は前回に続き2位。人工知能(AI)の深層学習などで使われる演算能力を競う「HPL―AI」部門は一つ順位を落とし3位だった。  富岳はスパコン「京」の後継機として14年に開発を開始。21年3月から本格稼働を始め、新型コロナウイルスの治療薬探索や飛沫(ひまつ)のシミュレーション、ゲリラ豪雨予報などで成果を挙げている。  ランキングは、米テキサス州で開かれている高性能計算技術に関する国際会議で発表された。 (了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 「富岳」2部門で6連覇=スパコン世界ランキング―理研