ロシアが一方的に「併合」しているウクライナ南部ヘルソン州で、プーチン政権が9日、州都ヘルソン市からのロシア軍の撤退を決めたと発表したことについて、ウクライナ側は一斉に疑念を表明した。ゼレンスキー政権は、ロシア側が油断させた上で市街戦を展開するのではないかと警戒しており、現時点では歓迎していない。  ウクライナのイェルマーク大統領府長官は通信アプリに「(撤退発表は)非常にひきょうなやり方だと考えている人もいる」と投稿。「われわれは前進するのみだ」と言葉を選んで書き込んだ。  アレストビッチ大統領府顧問は「(ヘルソン市の)戦闘はしばらく続く」と通信アプリで指摘。ポドリャク大統領府顧問はツイッターで「ウクライナはテレビの声明ではなく、現場の情報に依拠している」と述べ、撤退に疑問を挟んだ。 【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 ウクライナ、ロシア軍撤退に疑念=「油断させて市街戦」警戒