ウクライナ政府は20日、南東部のロシア併合に向けた「住民投票」実施を親ロシア派が発表したことについて、冷ややかな反応を示した。ゼレンスキー大統領はビデオ演説で「きょうロシアから騒がしいニュースが伝えられた。疑問だらけだが、何が起こったというのか」と述べた。住民投票は、プーチン政権がウクライナを停戦交渉に引き込むための揺さぶりという見方がある。  ポドリャク大統領府顧問はツイッターで「違法な住民投票で米国の高機動ロケット砲システム(HIMARS)やウクライナ軍を止められると思っている」とやゆした。イェルマーク大統領府長官も、ロシア軍が北東部ハリコフ州から撤退後に民間施設への攻撃を強化したことを念頭に「子供や民間人としか戦えない者の幼稚な脅しだ」と一蹴した。 【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 住民投票に冷ややか=政府高官「幼稚な脅し」―ウクライナ