【ワシントン時事】アデエモ米財務副長官は31日、バイデン政権が検討している対中制裁関税の引き下げについて、物価抑制という短期的な効果だけで決断せず、中国による不公正慣行の是正など中長期の貿易上の問題を考慮する必要があるとして、バランス重視の姿勢を示した。CNNテレビのインタビューで語った。  対中関税の引き下げをめぐっては、イエレン財務長官が高インフレ対策として実施に前向きな半面、対中貿易協議を担うタイ通商代表部(USTR)代表は慎重で、政権内に温度差がある。アデエモ氏の発言は、財務省内も一枚岩ではないことをうかがわせた。 【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 対中関税下げ、バランス重要=財務省内にも温度差―米高官