【ロンドン時事】北欧フィンランドの研究機関は28日、ロシアがウクライナ侵攻開始からの2カ月間で、化石燃料の輸出により約630億ユーロ(約8兆6000億円)の収入を得たとする試算を発表した。このうち、欧州連合(EU)向けが約440億ユーロ(約6兆円)と、約7割を占めた。 西側諸国は対ロ制裁を強めているが、ロシアの戦費調達に打撃を与えるには至っていないもようだ。制裁の影響で輸出量は減少したものの、燃料価格の高騰で相殺されたという。 発表したのは「エネルギー・クリーンエア研究センター(CREA)」。ロシアがウクライナに侵攻した2月24日以降の化石燃料の取引額を調べた。輸出先ではドイツが首位で、イタリア、中国と続いた。日本は16位だった。 【時事通信社】 〔写真説明〕ガスコンロと炎=4日、ドイツ西部ドルトムント(AFP時事)