戦後100年となる「2045年」をテーマにした巨大壁画が、広島市中区の観光商業施設「おりづるタワー」で制作されている。「この世界の片隅に」などの作品で知られる漫画家こうの史代さん(53)ら広島ゆかりのアーティスト9人が参加。展望台に続くスロープの幅24メートル、高さ4メートルの壁面9カ所に、各自の願いをそれぞれ表現した。  こうのさんは、般若心経を梵字(ぼんじ)で壁一面に記し、平和や愛を表すハトやコイも描いた。記者会見で「コンセプトは慰霊。2045年の人たちにも、これが描かれたころは原爆で亡くなった人を慰霊する気持ちがあったことを気付いてもらえたらいい」と話した。  壁画は29日に完成予定で、既に公開されている。 (了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 戦後100年の願いを壁画に=広島市〔地域〕