【ニューヨーク時事】米国で3日に行われた「音楽界最高の栄誉」グラミー賞の授賞式で、音楽作品の優れたライナーノーツ(解説文)に授与される「最優秀アルバム・ノーツ」賞に、ジャズの巨匠、故ルイ・アームストロング(愛称サッチモ)の専門家、リッキー・リカーディ氏が選ばれた。同氏は2月にはNHKの朝の連続テレビドラマ「カムカムエヴリバディ」関係者に対し、サッチモの日本での人気を高めたとして感謝状を贈呈。サッチモファンの間で喜びの声が上がっている。  リカーディ氏は、サッチモが住んでいた家を基に作られた「ルイ・アームストロング・ハウス博物館」(米ニューヨーク)の調査部長で、サッチモの本も執筆。今回、サッチモの特集CDセット「コンプリート・ルイ・アームストロング・コロンビア・アンド・RCA・ビクター・スタジオセッションズ1946―1966」の3万語に及ぶ解説文で栄冠に輝いた。  日本ルイ・アームストロング協会の代表、外山喜雄、恵子夫妻はリカーディ氏を「現在世界最高のサッチモ評論家」と評価。日本でのサッチモ人気の高まりと今回の受賞に触れ「不思議なサッチモのいたずら…。昨年と今年はサッチモの当たり年だ」と喜びをあらわにした。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕3日、米ネバダ州ラスベガスで行われたグラミー賞の授賞式で、「最優秀アルバム・ノーツ」賞を受賞したリッキー・リカーディ氏(AFP時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 サッチモ音楽解説でグラミー賞=「カムカム」に感謝状の米専門家