【ベルリン時事】ロシアの侵攻を受けているウクライナと近接する東欧諸国は、最大数百万人の難民受け入れに向け態勢を整え始めた。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、ウクライナでは既に10万人が家を追われ、数千人が国外に脱出。人道的危機が懸念されている。  最大の流入先になるとみられるポーランドは、100万人の受け入れに備えるとしており、24日には国境近くに八つの収容施設を設置すると発表した。ルーマニアのディンク国防相は同日、「50万人以上」を保護できると表明。2015年の中東などからの難民殺到に厳しい姿勢を取ったハンガリーのオルバン首相も受け入れの「準備を行う」と語った。同国は60万人程度の流入を予想しているという。  ウクライナの人口は4400万人と欧州では多い。同国政府は昨年12月、ロシアの侵攻が始まれば300万~500万人の難民が発生する可能性があるとの試算を発表していた。 【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 東欧、難民流入に備え=ウクライナから最大数百万人