近年話題の「ミトコンドリア」の健康や美容効果についてご存じの方も多いと思います。
このたびミトコンドリアを活性化させる「マイトリガーゼ」のメカニズムが世界で初めて解明されました。

大正製薬の最新皮膚科学研究
大正製薬株式会社では、細胞内に存在するミトコンドリアを活性化する酵素「マイトリガーゼ」と肌老化の関係を解明する研究をおこなっています。

本研究により大正製薬では、エイジングによる「マイトリガーゼ」の減少が引き金となり肌老化(シミ、乾燥、シワなど)につながる可能性を見出すとともに、「マイトリガーゼ」を増やす成分によって老化を遅らせる効果が期待できることを発見しました。

「マイトリガーゼ」が肌の老化におよぼす影響とメカニズムが明らかに
大正製薬は、大正元年(1912年)に創業し、今年で110年目を迎える製薬会社です。医薬品研究をもとに、かぜ薬、栄養ドリンク、発毛剤など、さまざまなカテゴリでロングセラー商品を生み出し続けています。
さらに、研究チームはヒトの細胞内に存在するミトコンドリアの働きに着目。その中で注目したのが、2006年当時、東京薬科大学の柳茂教授(現在は学習院大学・教授)により発見された、ミトコンドリアに存在する酵素「マイトリガーゼ」です。
そして、2021年に、「マイトリガーゼ」と肌老化の関係を世界で初めて解明。年齢とともに気になる肌悩みの引き金となっているのが、「マイトリガーゼ」の減少による老化の加速である可能性を見出しました。
これは、裏を返せば「マイトリガーゼ」の減少を防ぐことが、若々しさを保つ上で重要なアプローチになることを意味しています。

若々しさの鍵を握る酵素…大正製薬の「マイトリガーゼ」研究
ミトコンドリアは、細胞の中でエネルギーを生み出す大切な役割を担っています。
若く健全なミトコンドリアは、細胞内でネットワークを作って細胞全体にエネルギーを行き渡らせています。

一方でネットワークが形成できなくなったミトコンドリアは、十分にその役割を果たすことができません。
エネルギーが得られなくなった細胞は機能が衰え、老化が進んでしまいます。
大正製薬は、これまでの研究で、「マイトリガーゼ」の減少を防ぐ事が出来る成分を多数発見しています。そして、それらの成分の中で、モモ、ハマメリスの葉、ボタンの根(ボタンピ)抽出物を組み合わせると、肌表面の美しさやバリア機能がアップする可能性を発見しました。

美容皮膚科医である宇井千穂先生は、「美容分野においても、ミトコンドリアの働きに注目が集まっている」とコメント。
また、「『マイトリガーゼ』にアプローチするケアが実現することでエイジングケアの常識が大きく変わる可能性がある」とも語りました。

【参考】
※大正製薬 先端美容研究所「マイトリガーゼ」研究紹介 
https://taisho-lab.jp/research/mtligase/
情報提供元: WomanSmartLife
記事名:「 若さのカギを握る「マイトリガーゼ」がエイジングケアの常識を変える!?