11月末、山梨はほったらかしキャンプ場で、キャンパーたちの冬服をスナップ! 寒さが本格化してきたフィールドで、冬キャンプも難なく乗り越えられるような防寒コーディネートを探してきました!

取材時はアウトドアブランドが多く集まる「OUTDOOR THINGS CAMP(アウトドアシングスキャンプ)」も開催しており、フィールド慣れしたアウトドア業界人から、遊びに来ていたキャンパーまで、外遊び人たちの防寒服を拝見!

古着リメイクのボアベストが、コーデに暖かさとアクセントをプラス。

伊藤 裕治郎さん/自営業

家族でほったらかしキャンプ場に遊びに来ていた伊藤さん。「寒い季節に、家族でキャンプ来るのは初めて」と、家族みんなでしっかり防寒コーディネートを組んでいました。

アウターはダウンジャケットなどではなく、「patagonia(パタゴニア)」の「メンズ・ローン・マウンテン・スリーインワン・ジャケット」。着脱可能な中綿ライナーがつき、3通りの着方ができるアイテム。「丈が長めで、防風性もあるので、とても暖かいです。」

アウターの中から顔を出していたのは、暖かそうなボアのアウトドアベスト。三軒茶屋の古着屋「US(アス)」オリジナルのリメイク古着だそう。「バブアーのボアライナーがベースをベースにしているベストで、とても暖かい上に、他の人と被らないところもお気に入りです。」

身体の保温とビールの保冷を同時にこなす、遊びゴコロ満載アウターが主役。

村田 将さん/grn outdoorデザイナー

アウトドアシングスに出店していた、GO OUTでもお馴染みのアウトドアブランド「grn outdoor(ジーアールエヌ アウトドア)」のデザイナー村田さんは、上下共に自ブランドの新作ウィンターウエアでコーディネート。暖かさはもちろん、ジーアールエヌらしいキャンプにも嬉しいギミックを豊富に搭載!

防寒の主役となるのは、「TEBURA DOWN JACKET」。750フィルパワーのダウン、6040クロスの生地を採用し高い保温性と防風性を持ったダウンジャケット。暖かさもさることながら、多数のポケットによる収納力も抜群とのこと。「収納は外側だけでなく内側もたくさんついていて、合計で21個のポケットがついています。」

ポケットの一つに、缶ビールを入れておける「ビアポケット」が。このポケットの内側はシルバーの保冷シートになっていて、ビールをキンキンにキープできます。「素手で缶を持つ必要がないので、手が冷たくなることもありません」。

頭には、ネオンカラーが存在感抜群のビーニー。ベリーショートヘアの村田さんには必須のアイテム。「ウールのちくちくがあまり好きじゃないので、アクリルが被りやすくていいですね。」

こちらのフリースパンツもジーアールエヌの新作だという。「このフリースパンツには、生地の間にフィルムが入っていて防風性もあります。バイクを乗る時にもちょうどいいです。」

暖かさと動きやすさを両立させた、中綿入り半袖半ズボン。

福田 圭佑さん/WEEKEND(ER) 営業

こちらもアウトドアシングスに出店中だった「WEEKEND(ER)(ウィークエンダー)」の福田さん。目を引く半袖半ズボンのセットアップは「DAN-TEN(ダンテン)」のもの。「ダンテンは日本の伝統的な生活着である、半纏(はんてん)を現代的解釈したブランドです」。

「ハーフスリーブが動きやすくて、キャンプで着ていてもとても楽です。再生ポリの中綿が入っていて暖かさもあります。」リバーシブル仕様で、表のキルト生地に対し裏面はシンプルな生地感。気分によって見た目を変えられるのも嬉しいポイントです。

福田さんがブーツの下に履いていたのは、「ASHITABI(アシタビ)」のウールソックス。日本一の靴下産地、奈良県生産のソックスブランドです。「冬キャンプでは、ウールの靴下をはいて足元を防寒するようにしています。」

冬のキャンプ場を乗り切るためのアイテムチョイス。

田口 美郷/ほったらかしキャンプ場 代表

ほったらかしキャンプ場で代表を務める田口さん。「このキャンプ場でも、最低気温ー7〜8度という日もあります。温泉から上がってきて気づいたら髪の毛が凍ってしまう寒さです。」極寒を幾度となく経験している田口さんは、高機能中綿ジャケットを中心に、小物類でも暖かさを意識したコーディネートに。

アウターは、チェコ生まれのハイパフォーマンスアウトドアブランド「Tilak(ティラック)」の「スバルバードジャケット」。表地は防風性に優れたゴアテックス インフィニアム、中綿はダウンにも負けず劣らずの高機能化繊綿クリマシールドを採用した高機能アウターだ。「このジャケットは、結婚20周年の記念に妻からのプレゼントでもらいました。」

「極寒環境では、体の末端や、首を温めておくことが重要です。」田口さんが被っていたのは、「PENDLETON(ペンドルトン)」と「TAION(タイオン)」のコラボキャップ。ダウン入りで暖かい上に、裏地もメルトン生地で被り心地も◎。リバーシブル仕様で、柄の生地を表にしてかぶることも可能です。

足元はレザーのブーツで、歩きやすさを保って防寒対策。「クラークスのブーツで、もう随分長く履いています。」キャンプ場を歩き回る上では、中綿シューズよりトレッキングブーツの方が向いているとのこと。

暖か小物をミックスした、焚き火を楽しむコーデ。

角田 崇さん/YOKAデザイナー

上質なアウトドアファニチャーでお馴染み「YOKA(ヨカ)」デザイナーの角田さんは、難燃アイテムを交えて、防寒だけでなく焚き火を楽しむことも考慮したコーディネートに。

キャンパーに人気のキャップブランド「Clef(クレ)」の温かみを感じる生地感のキャップ。「コーデュロイ素材で暖かいですね。厚手でなくても、冬キャンプに帽子は欠かせないです」。

手元は自ブランドであるヨカのキャンプグローブ。「一見軍手っぽいですが、焚き火いじりにも使える耐熱グローブです。焚き火用ですが、ニット素材で暖かさもあります。」

定番のスナップティーも柄ものチョイスでおしゃれに防寒。

平田 一真さん/フリークスストア ライフスタイルバイヤー

仕事仲間とアウトドアシングスに遊びに来ていた、フリークスストアの平田さん。「冬キャンプでは、ブランケットをよく使います。最近はUSB給電式の電熱ブランケットなどを使ったりしています。」車中泊スタイルがメインのため、敷いたり掛けたりと汎用性のあるブランケットが使い勝手良いとのこと。

そんな平田さんが小脇に抱えていたのは、「FREAK’S STORE(フリークスストア)」と「NANGA(ナンガ)」がコラボしている大判ブランケット。「綿とポリエステルでできていますが、肌に触れる部分に綿がくるように編んであり、肌触りがいいです。」

アウターの下には、パタゴニアの定番「シンチラ スナップT」。総柄カラーがまたおしゃれ。「かさばるし、動きにくくなるので、寒くてもダウンは着ません。」厚手アウターではなく、レイヤードでしっかり防寒するのが、平田さん流です。

インパクト抜群の、防寒最終兵器は着る寝袋。

イガちゃん/50S 代表

GO OUT本誌の連載企画『釣り部』でお馴染みのイガちゃんは、誰よりもインパクトある冬キャンプコーデを披露。「ポーラーの着られる寝袋は、着たまま寝られるし、起きた格好のまま行動できるし便利です。極寒時は、この格好ままさらに別の寝袋に入ればバッチリです」。

インナーでも防寒は抜かりなし。軍でも使用されているというJ.E.モーガン本格サーマルインナーだ。「格子状に編まれた生地の凹凸に溜まった空気による断熱で、高い保温性を発揮します。軍でも使われているのが信頼感がありますよね。」

ロング丈アウターとオーバンパンツの完全防寒で寝袋嫌いを克服。

斎藤 正彦さん/コブマスター リーダー

「寝袋は窮屈で好きじゃないので、寝袋に入らなくてもいいようにしっかり防寒します。冬でも寝袋はかけるだけですね(笑)」と話す斉藤さん。ロング丈のアウターやオーバーパンツを使った本格防寒を見せてくれました。

パンツの上に重ねて履ける、ボア素材のオーバーパンツ。ワイドシルエットとゴムのウエストで、楽に重ね着が可能です。「これは古着屋で3000円で売っているのを見つけて買いました。冬キャンプにはオーバーパンツがおすすめですね。」

寝袋に入らない斉藤さんに必須なのがロング丈のアウター。こちらは、「BURLAP OUTFITTER(バーラップアウトフィッター)」の「NE PARKA」。「中綿にプリマロフト シルバーを使用していて、ダウン並みに暖かいです。お尻まで覆えるロング丈が冬キャンプにはいいですよね。」

しっかり防寒して楽しく安全に冬キャンプ。

冬キャンプを安全に乗り越えるのは、それ相応の防寒対策が必要です! 本番で凍えたりしないためにも、外遊び人たちのコーディネートを参考に、暖かウエアで身を包んで楽しく過ごしましょう!

Photo/Takuma Utoo

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情報提供元: GO OUT
記事名:「 極寒もへっちゃら!? 外遊び人たちの冬キャンプ服拝見。