比較文化の対象としてよく注目される関東と関西。それぞれの地域性の違いが分かりやすく興味深い分析も数多くありますが、まだまだ一般人がしらない奥深さを秘めています。関西の薄味志向や食パンのちがいなど、「食」に注目してみました。



 



 



 



■関西が薄味志向になった文化的背景




東京は日本を代表する都会となっていますが、徳川家康が幕府を開く以前は、京都からはるかに離れた田舎だったのです。田舎にいた人たちのほとんどは農民ですから、毎日激しい労働に明け暮れます。関東武士といわれる人たちもいましたが、彼らも平時は農業に従事していました。肉体労働に従事する人は多量の汗をかくため、食事の中で塩分を補給しようとします。この伝統が定着して、関東では濃いしょうゆ味が広まったわけです。




関東のうどんの汁が濃くて黒いのはこのせいだったのですね。一方で関西のうどんは、だしの効いた薄味。ではなぜ、関西では薄味が定着したのでしょうか。



 





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■関西の食パンといえば「5枚切り」が主流




パンの中でも国内消費量が最も多いとされる「食パン」ですが、その枚数に関東と関西で違いがあるのをご存知でしょうか?



 



関東で最も一般的とされるのは「6枚切り」。これが関西になると「5枚切り」が主流になり、関東では普通に売られている「8枚切り」は関西の店舗ではほとんど見かけません。




関東で「8枚切り」の食パンが売られているのは、戦後の進駐軍の影響がそのまま根付いたからだと言われているそう。一方で関西で、より厚みのある5枚切りが好まれる理由とは?



 





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■高くて美味しい店は東京に多く、安くて美味い店は大阪に多い!?




たしかに800円でランチを食べようものなら、大阪のほうが絶対に美味い店は多い。ただ、仮に5000円をランチに出すことを惜しまないなら、どうだろう? おそらく“美味い店”のセレクト幅は圧倒的に東京のほうが広くなる……つまり、“大阪人の定番アピール”は、正確にだと「安くて美味いもの」としなければならないのだ。




関西出身の著者の分析によれば、安くて美味い店は大阪に多いけど、高くて美味しい店は東京に多いのは、「東京の人口の多さ」が要因なのだそうです。



 





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情報提供元: citrus
記事名:「 新たに意外な発見も!? 「食」の違いでみる関東と関西