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「フュッセン(Füssen)」は、ドイツ南部バイエルン州にあるオーストリアとの国境に接する町。周辺はバイエルンアルプスの峰々と5つの湖に囲まれ、ハイキングやスキーなどの様々なスポーツを楽しめる保養地でもあります。
一般的に、この町の 観光のメインとなるのは郊外にある「ノイシュヴァンシュタイン城」 でしょう。しかしながら、フュッセンには 中世のカラフルな町並み や ロマンティック街道の終点を示すスポット など、見どころが詰まっています。
フュッセンへはミュンヘンから鉄道でアクセスでき、RE快速で約2時間です。駅からはノイシュヴァンシュタイン城があるホーエンシュヴァンガウに向かうバスが、1時間に1本程度の頻度で発着しています。前日からフュッセンに滞在し、次の日にホーエンシュヴァンガウにある2つの城などをじっくりと観光すると良いでしょう。
「ホーエス城(Hohes Schloss)」は、旧市街の丘の上に建つ城 で、フュッセンのシンボルにもなっています。かつてアウグスブルク大司教の夏の離宮だった場所で、現在は地元の画家たちによる作品などが展示されている州立絵画館となっています。
ホーエス城の最大の必見ポイントは、 中庭エリアで見られる建物の外壁。 壁から飛び出ているように見えるほどリアリティの高い出窓のだまし絵が描かれ、写真を撮りたくなる気持ちに駆られるスポットとなっています。フュッセンの町並みが一望できる 時計塔からの眺めも格別 なので、余裕があればぜひ上ってみてください。
https://4travel.jp/os_shisetsu/10332764
フュッセンの南に流れるレヒ川へと向かう途中にあるのが「フュッセン市博物館(Museum der Stadt Füssen)」。町の守護聖人ゆかりの聖マング修道院を利用した建物で、バロック様式で建てられています。
主な見どころは 皇帝の広間として設計された「宴会場」 と、 中央に開口部のある「図書館」 の2か所です。漆喰の壁に贅沢に描かれたフレスコ画の美しさに触れたり、開口部から修道士たちが使っていた食堂を見下ろしたりとユニークな観光スポットとなっています。
また、併設されている 聖アンナ礼拝堂の出入り口の上部に飾られた『死の舞踏』のパネルも必見 。『死の舞踏』はかつてヨーロッパの教会や墓地で一時期流行したモチーフで、フュッセンのパネルはバイエルン州に現存する最古の作品です。
https://4travel.jp/os_shisetsu/10332759
フュッセン市立博物館からさらにレヒ川に向かって進んだ先にあるのが、「聖霊シュピタール教会(Spitalkirche)」。小さい教会ながら、 フレスコ画が描かれたロココ調のファサードの淡い緋色が非常に印象的なスポット です。
中に入ると色鮮やかな天井画や装飾が施された純白の空間が広がっています。建物の小ささの影響で、豪華な装飾を比較的間近で見られるのがポイント。思わず細部までじっくりと眺めたくなる美しい教会です。
https://4travel.jp/os_shisetsu/10607784
フュッセンがヴュルツブルクから始まるロマンティック街道の終点の町であることを示すスポットが、「ロマンティック街道の終点(Ende der romantischen Straße)」 。場所は、聖霊シュピタール教会からレヒ川沿いを東に歩いた先にある聖シュテファン教会の西側。 ひっそりと佇む1枚の門の上に、ヴュルツブルクの紋章とフュッセンの紋章とともに「ロマンティック街道の終わり」の文字が書き込まれています。
それ以外には何の変哲もない扉ですが、この門自体が行き止まりとなって街道を寸断しているのはユーモアがありますね。フュッセンに来たからには、ぜひこの門の前で記念撮影をしていってください。
https://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/western_europe/federal_republic_of_germany/FSB/126266/index.html
「ルイトポルトパーク ホテル(Luitpoldpark Hotel)」は、フュッセンで最も大きい4つ星ホテル。 駅から歩いて2分ほどの好立地で、地下にはスーパーが併設されています。
広々とした客室の内装はとても豪華で、バスタブ付きのバスルームが全室完備。スパとサウナで町歩きに歩き疲れた体もしっかりケアできるので、まさに至れり尽くせりです。
フュッセンで優雅なホテルステイをしたい方にイチオシのホテルです。
https://www.luitpoldpark-hotel.de/en/
よりロマンあふれる雰囲気がある方がお好みなら「ホテル シュロスクローネ(Hotel Schlosskrone)」がおすすめです。駅から徒歩5分未満の4つ星ホテルで、 高級感のある赤をアクセントにした部屋はまさに城にある客室 を思わせます。
宿泊しなくても、併設されているベストリーショップにはぜひ訪れてみましょう。 オーストリアの皇后エリザベートのために作られた「シシィトルテ」が、当時のレシピそのままに提供 されています。洋酒がきいた大人の味わいなので、アルコールが苦手でなければ旅の記念に食べてみてください。
https://www.schlosskrone.de/en/
「ホテル ヒルシュ(Hotel Hirsch)」は、薄いピンクのアールヌーボー様式の外観が可愛らしい4つ星ホテル。 駅から徒歩7分程度でアクセスしやすく、小さなバラ園が入口前に広がっています。
ヒルシュの客室は、エレガントな雰囲気と木の温かみが調和した居心地の良さが魅力。天気の良い日には屋上テラスのサンラウンジャーに座って、ホーエス城や旧市街の町並みをゆったりと眺めてみたり併設されているレストランでバイエルンの郷土料理をあじわったりと、様々な楽しみ方ができるホテルです。
https://www.hotelhirsch.de/en/
ツアーでノイシュヴァンシュタイン城を訪れるのも良いですが、その周辺にあるもう1つの城や博物館も魅力的。そんな方にピッタリなのが、フュッセンを拠点にした旅です。旧市街に見どころが集中しているのでコンパクトに観光でき、郊外ではノイシュヴァンシュタイン城を中心に充実した観光を楽しめます。
ぜひこの記事を参考にフュッセンに滞在して、のんびりと町歩きや観光を楽しんでみてください。
出典・参考
余暇プランナー
1987年生まれの和歌山県在住のフリーライター、C.Wakisakaと申します。季節の風景・歴史・スイーツが好きで、カメラを持ってよくおでかけしています。関西を中心に一人旅や家族で日帰り旅行をするのが大抵ですが、時には夜行バスを使っての東京への弾丸日帰り旅行も。海外旅行はマカオ・パリ・南ドイツ周遊の経験があり、特にドラクエの雰囲気やメルヘンらしさを感じられるドイツを愛しています。「行ってみたい!」と思える情報を発信できればと思っています。
【ドイツ】ロマンティック街道終点の町フュッセン!おすすめ観光スポット4選&ホテル3選