先日お届けした「コンビニ100円コーヒー濃度チェック」に続きまして、こんどは「缶コーヒーブラック濃度チェック」を実施してみました。


濃度が高いほうがおいしいという話ではまったくないのですが、好みのブラックコーヒーの濃度が高いとなんとなくうれしい。だから、調べてみたのです!



チェックした缶コーヒー


編集部のある東京・神田界隈をさまよい、自販機で缶コーヒーブラックを調達。確保した16銘柄をチェック対象としました。


濃度はTDSで測定



コーヒー濃度は、カフェ業界で一般的なTDS(Total Dissolved Solid)で算出。TDSとは水中に溶解されている物質の濃度=総溶解固形分のことです。TDSの算出にはアタゴ製濃度計『PAL-COFFEE(BX/TDS)』を使用しています。


だいたい26℃前後の状態で数回計測し、TDSが安定した時点の数値を採用。TDSの指標については「ジャパン ブリューワーズ カップ」の規約にある値を参考に列挙しておきます。



  • 典型的なフィルターコーヒー飲料のTDS値は1.00〜1.50%程度(残りは水)

  • SCAA(米国スペシャルティコーヒー協会)のTDS推奨範囲は1.15〜1.35%(※)

  • SCEA(欧州スペシャルティコーヒー協会)のTDS推奨範囲は1.20〜1.45%(※)

    ※抽出収量18.0〜22.0%


※本企画で測定したTDSは目安です。すべての缶コーヒーで同様の結果になることを保証するものではありません。雑学ていどの感覚で認識しておいてもらえればと思います m(_ _)m


缶コーヒーブラック濃度ランキング!



TDSが高い順=コーヒー成分が濃い順に並べました。16銘柄のTDS範囲は1.00〜1.34%、典型的なフィルターコーヒーのTDS範囲に収まっていますね。


もっとも濃い缶コーヒーブラックはダイドー『ダイドーブレンド デミタスBLACK』TDS値1.34



今回チェックした銘柄ではダイドードリンコ『ダイドーブレンド デミタスBLACK』がTDS1.34でもっとも濃いコーヒーという結果になりました。「プレミアム豆」が濃ゆ〜く入ってるんですかね〜。なんとなくありがたい気分で飲んでしまいます。


おまけ)ばかな……TDSが3.16%…だと…!?



缶コーヒーのTDSをチェックしていたら、ひとつ飛び抜けた数値のものが出てきました。なんと3.16%。ダイドードリンコの『スマートショットブラック』が叩き出したものです。他銘柄の約3倍。え、え〜……。そりゃぁマチガイだぜ! 故障だ! カカロットの戦闘力を聞いて驚くナッパ的な。たとえが古すぎる。


でも、正しかった。『スマートショットブラック』はいわゆるトクホコーヒー。コーヒー成分だけでなく、難消化性デキストリン(食物繊維)も添加されているんですね。その分、TDSは高くなるのは当然。アタゴの濃度計は正しく動いていた。疑ってすんません。というわけで、純粋にコーヒー成分濃度を計測できない本銘柄はランキングから除外しました。


*    *    *


というわけで、これだけ缶コーヒーブラックを集めたら飲み比べ企画でもやればいいのに、TDSを調べたあとは適当に飲んで終わりにしてしまったレポートでした(あまりに大変そうなので……)。濃い缶コーヒーブラックを飲みたいならダイドードリンコ『ダイドーブレンド デミタスBLACK』であります!



コンビニ100円コーヒー「いちばん濃い」のは? セブン・ローソン・ファミマなど5社で濃度を測ってみた



缶コーヒー・ラテ好きのための高カロリー銘柄ランキング! 最強の1本はやっぱりアレ?



【トクホでおなじみ】糖の吸収を緩める「難消化性デキストリン」はトクホ商品を買わなくても摂れる



情報提供元: ミトク
記事名:「 濃いのがお好き? 缶コーヒーブラック16銘柄で「コーヒー成分濃度ランキング」を作ってみた